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『幻の万博』Une exposition universelle rêvée

Collectif "Une exposition universelle rêvée" va bientôt paraître chez la maison d'édition Seikyusha.  Le Japon a eu un grand projet d'ouvrir une exposition universelle en 1940, mais ce rêve n'a pas été exaucé...

共著『幻の万博』(青弓社)が9月25日に出版されます。「1940年、東京オリンピックとともに開催が計画され、総合芸術の一大イベントだった紀元二千六百年記念万国博覧会。日中戦争の激化に伴って、オリンピックともども実質的な中止に追い込まれた「幻の万博」は、いったい何を目指していたのだろうか。」この「幻の万博」をめぐる国際環境に光をあてた本です。私は今回初めて1937年パリ万博を対象に調査しました。これまで私は19世紀パリ万博を対象に研究してきましたが、1928年の国際博覧会条約の締結後、20世紀の万博をめぐる国際環境は、19世紀とは異なる点が極めて多くありました。資料調査だけでなく、論文にまとめるのも一筋縄ではいきませんでしたが、1937年パリ万博への日本参加と並行して、1940年の万博開催をめぐるフランス外務省と駐仏日本大使館の交渉過程など、新しい成果を取り入れることができて、少しホッとしています。